ユリスは劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の登場人物の一人です。
脇役の一人かと思っていましたが、彼は脇役などではなく物語の主役の一人でした。
とにかく泣けて泣けてしょうがないのですが、ユリスとリュカのやり取り、書いた手紙と病気について解説していきます。
ヴァイオレットエヴァーガーデン・ユリスが泣ける
ユリスは何度も手術を繰り返しても病状が良くならない現実を受け止め、余命が近い事を悟っています。
お見舞いに来た家族にもきつくあたってしまい、そんな自分をもどかしく思っています。
ユリスの境遇が泣ける
ユリスは幼いながらも自分に残された時間が多くないことを悟っています。
小さい体でどうにもならない現実を受け止めようとしている姿にこの時点ですでに泣けてきます。。。
家族にあたってしまうのも無理はありません。
ユリスは両親と弟・シオンに感謝の手紙を書いてもらおうと病院からC.H郵便社へ電話をかけました。
たまたま電話に出たヴァイオレットは売れっ子で3ヶ月先まで予約がいっぱいでしたが、ユリスの話をきき代筆を引き受けました。
ユリスの入院先の病院で家族宛の3通の手紙を完成させました。
自分があと少ししか生きられないと分かっている少年の心を想像すると苦しくて、そんな苦しい状況で家族に手紙を残そうとする姿に涙が溢れました。
ユリスが素直で泣ける
ヴァイオレットはユリスに「弟が生まれてから両親を取られたと思いましたか?」と聞きました。
するとユリスは頷きます。そしてヴァイオレットは「でも弟さんが付いてくると可愛かったのではないでしょうか?」と聞くとそれにも頷き「あんたよくわかるなー」とヴァイオレットへ返しました。
ユリスは本当は素直でいい子なんですよね。
家族にきつくあたってしまうのも、家族に愛されているからこそ自分がいなくなったあとの事を考えると辛く苦しいのでしょう。
これはもちろんヴァイオレットの経験ではありませんが、彼女が代筆を重ねていくたびに想いを受け取り、それを形にしてきたヴァイオレットの想いが詰まったやり取りでもあったのです。
そして自分が亡くなったその日に手紙を届けるようにと約束しヴァイオレットと「指切り」を交わしました。
ユリスのリュカへの優しさに泣ける
親友のリュカはユリスの幼なじみで、入院をする前はよく一緒に遊んでいました。
日に日に衰えてゆく自分をリュカに見せたくないと思い、「見舞いに来たい」という彼の訪問を拒みつづけていました。
ユリスはリュカの事が本当に大好きだったんでしょうね。
リュカを遠ざけたのは今のユリスを見たらリュカがショックを受けてしまうかもしれないと思ったユリスの優しさだったのかもしれません。
自分が一番苦しい時に友達のことを思うユリスに泣けます。
年頃のせいもあるかもしれませんが、好きだからこそやせ細ってしまった身体を見せたくない気持ちはとても良く分かります。
しかしリュカはユリスから「お見舞いに来ないで」と言われていましたが、度々病院に来て外から窓越しにユリスの様子を伺っていました。
リュカもユリスに会いたくてたまらなかったんだね。。。
ユリスは家族宛の手紙をヴァイオレットに代筆してもらっている間にも、親友のリュカに手紙を書くかどうか悩んでいました。
そんなユリスにヴァイオレットは「言葉に出せない想いも、手紙なら告げることができる」と諭され、仕事を終え帰ろうとするヴァイオレットに「来ないでと言った友だちのリュカに謝るため、もう1通書きたい」と決意、ヴァイオレットを呼び止めます。
しかし、そのとたん、ユリスは強い発作に襲われてしまいその日、手紙を書くことは出来ませんでした。
この二人が大好き#ヴァイオレットエヴァーガーデン #ユリス #リュカ pic.twitter.com/2oF1QO1zih
— kaito (@kaito55654798) May 2, 2022
ユリスの手紙は届けられた?
ヴァイオレットが生存しているかもしれないギルベルト少佐に会いにエカルテ島に滞在しているときに、ユリスが危篤だと連絡が入ります。
嵐が近づいていて島から移動から出来ないヴァイオレットはホッジンズと話し、アイリスとベネディクトに相談を持ち掛けました。
相談を受けた二人は車で病院へ急行します。
病室には弱ってしまったユリスを見つめる家族がいました。
ユリスの病状は刻一刻と悪化し、言葉にするのがこのままではできないと判断したアイリスは電話による通信で想いを届けようと画策します。
ベネディクトは車でリュカを連れ出しライデン市市長の邸宅の電話を利用して、ユリスとリュカが話せるよう手配をしました。
そしてユリスはリュカは最後の会話をはじめたのです。
素直になれず、ユリスは来ないでくれと言ってしまったことについて深く謝ります。
こうして言葉で話し合うことで分かり合える姿に涙が溢れました。
分かり合えていく中で二人が「ずっと友達だよ」と話している様子にアイリスも涙を浮かべ、想いを届けられる電話も良いところあるじゃんと心の声を上げていました。
リュカへの手紙を、ヴァイオレットが書くことは叶いませんでしたが、新たな通信手段の電話でリュカに会わなかったこと詫び、別れを告げることが出来て息を引き取りました。
直後、ユリスからの手紙3通はユリスの両親と弟に無事手渡されました。
手紙は短いですが、今までの感謝の言葉が綴られていました。
母親には「パンケーキ美味しかったよ。野菜も食べておけばよかったよ。」
父親には「釣りもキャンプも楽しかったよ。」
弟のシオンには「生まれてきてくれてありがとう。自分の分まで両親に甘えてほしい。」
弟は兄ユリスの死がまだできていない歳ごろなので、手紙を読んだ後に眠るユリス少年にまだたどたどしい言葉で「おにいちゃん、ありがとう。」と言い、両親に笑いかけるところが泣けました…。
ユリスの病気・病名:不明
劇中、ユリスの病気が何なのか触れられてはいませんでした。
進行が早くて、溶体が急変してしまいましたね。
ユリスのお母さんは「何度も手術をしている」と言ってました。
手袋をしていましたが、手先が冷えているでしょう。
血液の循環が上手くいっていないのでしょうか。
小児がんか心臓系の病気だったのかもしれません。
まとめ
残されたユリスの家族は幸せに暮らしているでしょうか。
いまごろユリスと再会出来ていたらいいなと思っています。
手紙にせよ、言葉にせよ、大切な人に思いを伝えるというのは本当に大切で素晴らしいことなんだなぁっと感じることができました。
大人になればなるほど素直になる事って難しくなるなって思います。
人に優しく出来てないなと感じた時、「ごめんね」「ありがとう」が言えなかった時はもう一度見返して欲しい作品です。
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