エアロスミスにとって初の全米1位を取った「アルマゲドン」の主題歌「I Don’t Want To Miss A Thing」。この曲が流れると劇中の感動的なシーンを思い出す方も多いと思います。
スティーヴン・タイラーは劇中でヒロイン役を演じている娘のリヴ・タイラーのことを思い歌っていたそうです。
しかしリヴ・タイラーはいわゆる普通の家族とは違う複雑な家庭環境で育っていました。
主題歌について調べてみるとこの曲はエアロスミスの曲ではなく、あるヒットメーカーに作らせた曲だと分かりました。
この主題歌について、スティーヴン・タイラーとリヴ・タイラーの親子の関係について解説していきます。
アルマゲンドンの主題歌エピソード
劇場公開当時は歌詞の意味も分からず、でも映画の雰囲気に合っていて号泣したのを覚えています。
そして自分がエアロスミスというバンドを知ったのもこの映画でした。
エアロスミス初の全米チャート1位を取って話題になりましたが、エアロスミスが作った曲でありませんでしたwww
I Don’t Want To Miss A Thingは全米チャート1位なのにラジー賞受賞
「アルマゲンドン」といえばエアロスミスのこの曲ですよね~。
邦題はシンプルに「ミスアシング」。
誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
本作も主題歌もラズベリー賞を受賞しましたが、この曲を映画を引っ張っていたと言っても過言ではないですよね。
たぶん曲そのものが最低と判断されたのではなく、「アルマゲドン」が最低と評価されたために、それと一緒にヒットした主題歌も最低と評価されてしまたのではないでしょうか。
また主題歌をエアロスミスが作らず、超ヒットメーカーに作らせて、ヒロインの父親のバンドに歌わせるといった製作者側の意図が嫌われてのかもしれませんwww
歌詞はとても素敵です。
「僕は目も閉じたくない(まばたきしたくない)、眠りに落ちたくない、なぜなら君が愛しいからだ。だってどんな一つのことでも見逃したくないから」
愛する人だけでなくお子さんがいらっしゃる方ならつい共感してしまう歌詞です。
子供の寝ている姿はずっと見ていられる不思議と飽きないものです。
エアロスミスの曲ではなく超ヒットメーカーに作らせていた
「アルマゲドン」主題歌でもあったエアロスミスの「I Don’t Want To Miss A Thing」はダイアン・ウォーレンが書いたものです。
彼女は、スターシップの「愛はとまらない」、セリーヌ・ディオンの「ビコーズ・ユー・ラブド・ミー」など数々のヒット曲と手掛ける超ヒットメーカーです。
映画の最後の部分を見せられこの曲を書きましたが、当初はエアロスミスがやることになるとは1mmも考えていなかったそうです。
のちに「ローリング・ストーン」誌のインタビューで「女性ヴォーカリストがやることになると思っていたの。でもスティーヴン・タイラーでよりパワフルになったわ。彼がやることであの曲の儚い部分が生きたのよ。初めて聴いた時のことはよく覚えていて、文字とおり素晴らしくて圧倒されたわ。グラミー賞の最優秀レコード賞をとれるような曲だった。あれは素晴らしい曲だった。」と答えています。
「I Don’t Want To Miss A Thing」はエアロスミス初の全米チャート1位を獲得し、4週連続で1位になりました。
日本でも2001年に日産エルグランド、2018年に日清カップヌードルのCM曲に起用されています。
スティーヴンタイラーと娘リヴタイラーとの関係は?
今や大女優となったリヴ・タイラーですが、父親がスティーヴン・タイラーだと知ったのは9歳の頃でした。
実はリヴ・タイラーは幼い頃、複雑な家庭環境で育っていました。
リヴタイラーの母親は超有名なグルーピーだった
リヴ・タイラーの母親はモデルで歌手のビビ・ビュエル。
彼女は1974年のプレイボーイ誌のプレイメイトでした。
1970年代には超有名なグルーピーでした。
スティーヴン・タイラーと同棲していた間にもお互いに他に人とデートを重ね、そんな時に妊娠。
子供の父親はスティーヴン・タイラーでしたが、当時彼は麻薬に溺れた生活をしていたため妊娠は告げず、母親は全てを理解してくれたミュージシャンのトッド・ラングレンと共に娘リヴを育てることにしたのです。
リヴタイラーの初恋の相手はスティーヴンタイラーだった
リヴ・タイラーは英番組「The Jonathan Ross Show」のインタビューでスティーヴン・タイラーが実父だと知った経緯について、こう話しました。
「私には1歳下の(異母)妹ミアがいるの。彼女がコンサート会場のステージ脇に立っているのをみて、まるで自分の双子をみているようだったわ。なんとなく分かっていたわ。見た目もそっくりだったし。」
スティーヴン・タイラーはリヴ・タイラーが大きくなってから、リヴが自分の娘であることに気づき頻繁に会いにいきますが、父親ということは黙っていました。そしてリヴは家によくやってくるおじさんスティーヴン・タイラーに恋をしてしまいました。
しかしのちに自分の父親だとわかり、初恋は破れてしまいました。
ステージ脇で目に涙をためている母親を見て事態を把握したそうです。
「母は若くして私を産んだの。自分が誰の子なのか少し混乱したわ。でも私は家族みんなに愛されていたし、よく世話もしてもらったわ。」
幼少期のリヴ・タイラーを育てたトッド・ラングレンについてはリヴ・タイラーは今もとても大事に思っています。
「トッドはずっと私に良い影響を与えてきてくれた。今も私はトッドを自分の父親だと思っているの。」
複雑な環境で育ったものの、実父、トッド、母親からの愛を受け、リヴ・タイラーは「すばらしい子供時代だった」と振り返っています。
スティーヴンタイラーとリヴタイラーは仲の良い親子
リヴ・タイラーはエアロスミスのMVに出演するなどスティーヴン・タイラーとその後も仲の良い関係です。
以前こんなエピソードがありました。
スティーヴン・タイラーは自分の農場で鳥や七面鳥を飼うなどかなりの鳥愛好家。
ある時、スティーヴン・タイラーがプレゼントされ溺愛していたツル2羽のうち1羽がリヴ・タイラーが飼っていた犬におびえて飛び、そのまま逃げてしまったそうです。
リヴ・タイラーはかなり怯えながらスティーヴン・タイラーに報告したそうwww
さすがの大女優も父親の威厳には勝てなかったようです。
全然話覚えてないなと思って観てたらリヴタイラーってスティーヴンタイラーの娘なのね!!アルマゲドンはそういうアレなのね…たしかに似てる… pic.twitter.com/27kcs1gLFy
— MC NOSI (@byenosi1) December 1, 2020
まとめ
主題歌の「I Don’t Want To Miss A Thing」はエアロスミスが作った曲だと思い込んでいました。
映画の内容とスティーヴン・タイラー、リヴ・タイラーの父娘の関係に重なります。
それにリヴ・タイラーが自分の幼い頃のことを振り返り「すばらしい子供時代だった」と言えるのはすごい事ですね。
グレてもおかしくないのに両親、義父からたくさんの愛情を受けて育った証でしょう。
リヴも素直な人ですが、義父のトッドも心が広すぎます。
事情を知ってから主題歌の「I Don’t Want To Miss A Thing」を聞くと娘を思う父親の気持ちに余計に泣けてきますね。
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