魔女の宅急便 ウルスラの正体は?絵の意味やモデルはシャガール?

映画

魔女の宅急便の中には心に残る名言がたくさんあります。

その中でもウルスラがキキに言った言葉は大人に響く言葉も多く、勇気をもらえます。

実は劇中では「ウルスラ」の名前は出てきていません!

字幕で見た時に初めて名前が「ウルスラ」と知りました(^^)

ウルスラは一体どんな人なのでしょうか。

まとめてみます!

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魔女の宅急便ウルスラの正体は?

ウルスラは19歳で、キキよりも6歳年上の絵描きです。

赤毛でポニーテル、明るくて面倒見がいいウルスラはキキに元気を与えてくれる存在です。

ウルスラとキキが出会ったのはキキが配達の途中で森に落としてしまったお届け物のジジそっくりの黒猫のぬいぐるみを探している時でした。

キキが迷い込んだ森小屋の屋根の上でカラスのデッサンをしていました。

森小屋の中にはアトリエがあります。

カラスを飼っているのかキキを襲ったカラスも手懐けいましたね。

ウルスラが描いた絵がシャガールに似ている

仕事で嫌なことがあって、トンボに誘われて楽しみしていたパーティーにも参加出来ずキキはひどく落ち込んでいました。

魔法の力も弱くなってしまっていくら空を飛ぼうとしても飛べず、しまいにはお母さんにもらったほうきが折れてしまいました。

そんな時、ウルスラが町に出てきて落ち込んでいたキキに「あたしの小屋に泊まりにお出でよ。ね、決めよ。すぐ出発!店の人に断ってさ。一日くらいいいじゃない!」と泊まりに誘ってくれました。

ウルスラの小屋に入ると大きな絵が飾ってありました。

「キキに会ってね、この絵描こうと思ったの。」

未完成のその絵には大きな赤い月、ペガサス、牛、魔女(キキ)が描かれています。

 

この絵が劇中に出てきた時にシャガールの絵を思い出しました。

似ていると思いませんか?

シャガールの作品は色の魔術師とも言われ、青を基調とした作品が多いのが特徴です。

どこか物悲しさを感じる作品や幻想的な作品もあり、この時のキキの感情に通じるものがあります。

ウルスラの絵が意味するのも

キキが小屋に泊まりに来た時、この絵はまだ未完成でした。

ウルスラは魔女(キキ)の顔が決まらず、キキが来るのを待っていました。

キキの横顔をデッサンしながら、ウルスラは「私も絵、よく描けなくなるよ。」と話します。

そういう時は「ジタバタするしか無い。描いて、描いて。描きまくる。」

それでもだめだったら「描くのをやめる。散歩したり景色を見たり昼寝をしたり、、、何もしない。そのうち急に描きたくなるんだよ。」と魔法の力が弱くなって自信が無くなっているキキにアドバイスをくれます。

ウルスラが言っていることは仕事、人間関係全てに当てはまると思うのですが、「出来なくて悩んだ時はまず行動!どんなに頑張っても無理だった時は一度休む!そうしたらまた出来るようになる!」という事ですよね。

 

描かれているペガサスは「霊感」「自由の象徴」、牛は雄牛は「強さ・安定感」、雌牛は「母性」、月は「女性の象徴」、赤は「血の象徴」を意味しています。

この絵ではペガサスにまたがった魔女(キキ)が牛の後を飛んでいます。

「心のままに飛んでいればきっとお母さんと同じような魔女になれるよ。大丈夫。」とキキに伝えたかったのではないでしょうか。

魔女として生きるキキ、絵描きとして生きるウルスラ。

職業は違うけれど、悩みや迷いは一緒です。

実は元となった絵があった:虹の上をとぶ船

ウルスラの描いた絵ですが、元となった絵がありました。

青森県八戸市立湊中学校の養護学級に在籍していた14名の生徒と教師が共同制作した版画「虹の上をとぶ船」です。

版画なので色は付いていませんが、白黒も素敵ですね。

ウルスラの絵はこの版画に少女(キキ)の顔を加筆して油絵タッチにしたものになります。

森の小屋に住んでいる理由

映画の中で「夏中はいる気だから。あたしも時々会いに行くよ。」と言っていたので、別のところに住まいがあると思います。

推測ですが、19歳なので普段は美大生、夏休みになると小屋のアトリエで絵を描いているのではないかと思います。

キキがウルスラに誘われて小屋に泊まりに行くときに2人でバスに乗って、ヒッチハイクをして森まで行きましたが、ヒッチハイクも慣れていたので何度も行き来をしている感じがしましたね。

 

まとめ

実はウルスラは未来のキキという噂もあります。

キキが成長して20歳くらいになったらウルスラのような女性になっているではないかという設定です。

普段はタンクトップに短パン、麦わら帽子のウルスラですが、泊まりに来たキキが街へ帰る時は上下の服を着てキキをヒッチハイクした車に乗せていました。

きちんと身なりを整えて、キキが乗る車を選んで乗せてあげていたんですね。

きちんと気遣いが出来てたくましい女性です。

年齢も職業も違う2人ですが、悩みがシンクロするシーンはとても印象的でした。

 

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