ショーシャンクの空にブルックスの罪は?最期と英語でのここにありきの意味について解説

映画

「ショーシャンクの空に」では希望を持ち続ける主人公のアンディの姿が心に響きますが、私は老囚人のブルックスがとても印象に残っています。

いつも優しいブルックスの仮釈放が決まった時は嬉しくなったのですが、出所するのは喜ばしいことばかりではありませんでした。

自分の生活とはかけ離れている世界の話ですが、社会とはこんなにも厳しいものかと考えさせられました。

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ショーシャンクの空に:ブルックス・ヘイトレン

ブルックス(ブルックス・ヘイトレン)はショーシャンク刑務所で50年という長い歳月を過ごしている高齢の囚人です。

刑務所では「ジェイク」とういう名のカラスを飼い、長年図書係を務め、途中から図書係の助手にアンディも加わりました。

アンディとブルックスの出会いはアンディが朝食で食べようとした時、ご飯の中にいたウジ虫を見つけた時。

その様子をみていたブルックスにアンディがウジ虫を差し出すと胸ポケットに隠していたカラスの雛(ジェイク)にあげます。

このことがきっかけでアンディは他の囚人たちから受け入れらけるきっかけになりました。

ブルックス役: ジェームズ・ホイットモア

ブルックス役を演じたのはアメリカの俳優、「ジェームズ・ホイットモア」です。

27歳の時にブロードウェイの舞台でトミー賞を受賞しました。

その後も数々の映画やTVドラマに出演しています。

「猿の惑星」にも出演していました。

「ショーシャンクの空に」がきっかけで初めてジェームス・ホイットモアを知りましたが、2009年に87歳で肺がんのため亡くなっています。

バスに揺られているシーンは表情から緊張感がひしひしと伝わってきて、さすがの演技です。

素敵な俳優さんに出会えて感謝です。

現在彼の息子が俳優、テレビ監督として活動しています。

https://twitter.com/MHanson62/status/1291350787063525377?s=20&t=qEqRfTxCysHGERfjilit1Q

図書室の仕事

ブリックスは1人で数十年に渡って図書室の仕事をしていました。

図書室はきたない倉庫で本は古い本ばかり。

図書室での仕事はなく、主に調達屋のレッドが仕入れてきたブツを本に隠して囚人達に配達していました。

洗濯係から図書係へ移動になったアンディを歓迎し一緒に働きます。

アンデイが図書係へ移動となった目的はノートン所長や刑務官達が自分の税務処理や資産運用を元銀行員のアンディに行わせるためでしたが、アンディは図書係として州議会へ図書館予算の請求を毎週のように送り続けました。

その結果予算を獲得して、きたない物置き場だった倉庫に新しい図書が増え囚人たちの教養を得る場となりました。

のちにこの図書室には「ブルックス・ヘイトレン記念図書館」の名前が付けられています。

ブルックスの罪は不明

劇中ではブルックスの罪については触れられていません。

50年ものあいだ刑務所にいるのは何を犯したのでしょうか。

殺人かと思っていたのですが、実は海外では1人の犯人が犯した個々の罪の懲役を合算します。

また被害者が多ければその分罪の数も多くなります。

犯罪が1つとは限らないのです。

ブルックスの最期

50年も塀の中で過ごしてきたブルックスですが、模範囚となり突然仮釈放となります。

ブルックスは喜ぶこともなく、ここに留まりたいと嘆きます。

塀の外の世界へ行くのが怖く恐ろしくてたまりませんでした。

囚人仲間の一人の喉に刃物を向けてしまうほど、精神的にもおかしくなりました。

出所した彼が見た世界は収監される前とはまるで別世界。

子供の頃に一度見たという車が当たり前のように道路を走っています。

50年という歳月はあまりにも長く社会に馴染めませんでした。

住む場所と仕事は与えられていましたが、スーパーの補助係の仕事は上手くいかず、孤独を抱えていきます。

精神的にも不安定になって「強盗でもやって刑務所に戻りたい」と思うようになります。

そしてブルックスは自ら命を絶つ選択をします。

刑務所以外では生きられなくなってしまったのですね。

ブルックスが社会へ馴染めるようなサポート、どこか心の拠り所となる場所があれば良かったのですが、最悪な事態となってしまいました。

ブルックスここにありきの意味

ブルックスは自ら命を絶ってしまいました。

部屋の柱に「Brooks was here」と言葉を遺して。

「ブルックスここにありき」

ブルックスが自分の存在を示す叫びです。

遺書のようにも思えます。

ブルックスは死んでしまったけど、生きていた証は残り続けています。

私には「本当は生きたかった。死にたくて死んだのではない。」とブルックスが訴えているように思えます。

このシーンは観ていて一番辛いシーンで涙が止まりませんでした。

まとめ

人間にとって一番つらいことは孤独ではないでしょうか。

長い間刑務所で過ごした彼が社会に馴染めないのは当然です。

劣悪な施設の環境に慣れてしまい、日常の世界が死を選びたくなるほど最悪の場所となりました。

塀の外には彼を知る人が誰もいない。

孤独を突きつけられる日々だったでしょう。

もしブルックスに居場所があったら。

もしブルックスに希望があったら。

胸が締め付けられる思いがします。

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