「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のディートフリート大佐は実家とは絶縁状態ですが、弟のギルベルト少佐とは交流が続いていました。
ヴァイオレットをギルベルト少佐に押し付けたり、言動、身なりもいい印象はないディートフリート大佐ですが、彼はとても不器用でそれ故、誤解されることも多かったのです。
アニメ版の最終回から劇場版に至るまでで随分と印象が変わりました。
ディートフリート大佐がかっこいいと言われる理由、好きな人はいるのかについて解説していきます。
ヴァイオレットエヴァーガーデン・ディートフリート大佐がかっこいい!
戦争の折、ディートフリート大佐はヴァイオレットに遭遇し部下の多くを殺されながらも保護しますが持て余してしまい、昇給プレゼントと称してギルベルトに押し付けました。
陸軍軍人を輩出する名門ブーゲンビリア家の長男でしたが、この家系を伝統とする窮屈な旧家を嫌って家出同然で海軍に入隊しています。
家督をギルベルト少佐に押し付けたことから実家とは絶縁状態となっていました。
荒い振る舞いが目立ち、良い印象は全く無いクールな長髪軍人「ディートフリート大佐」ですが、物語が進んでいくうちに印象がすっかり変わってしまいました。
実は家族思いのイケメン大佐でした!
ディートフリート大佐は不器用だけどいい人
ディートフリート大佐は人とのコミュニケーションが苦手です。
伝えるのも相手の言葉の真意を察するのも苦手。
弟のギルベルト少佐はディートフリート大佐の性格を知っているので受け答えが出来ます。
しかし他の人には伝えたい事が悪口のようになって喧嘩になってしまうこともあり、反感をかってしまうのです。
ただ単に普通の言い方が分からないだけで本人に悪気はないんです。
ディートフリート大佐はヴァイオレットを助けた直後に「死ね」と言い放ったり、言動がちぐはぐしていましたwww
弟のギルベルト少佐が命を賭けて守ったヴァイオレットを死なせまいとしている様に見えました。
戦争が悪いと理解しつつ彼女を責める自分にも苛立っていたのかもしれません。
最後のディートフリート大佐がかっこいい!
アニメ版では自動手記人形として働き成長してる ヴァイオレットに対して、ディートフリート大佐のヴァイオレットに対する印象は部下を残虐し、ギルベルトを守れなかった、命令をすれば人を殺せる武器としてのヴァイオレットのままでした。
そんなヴァイオレットがアニメ版の13話ではディートフリート大佐の命の恩人となり、人を殺せる武器としてのヴァイオレットは存在せず、そこにあるのはギルベルトに対する強い想いと悲しさだけでした。
そんなヴァイオレットを見て驚いたディートフリート大佐が自身の母親と合わせヴァイオレットの心の傷を癒そうとしたのです。
ディートフリートは部下や弟を想う優しい人物像があり結果的にヴァイオレットを救うことになります。
彼は決して悪い人間では無いのです。
劇場版ではディートフリート大佐は生きていた弟のギルベルト少佐に会いにきました。
ギルベルト少佐から会うことを拒否されたヴァイオレットはすでに島を離れようと船に乗りこむため、その場にはいませんでした。
ヴァイオレットに会っていないことを知ると「麻袋へ詰めてヴァイオレットの前に放おり出したい」、「家督は継ぐからお前はお前の道を進め」とかお兄ちゃんぽいことを言っていましたね。
最後の最後にちゃんとギルベルトのお兄ちゃんになれたような気がしました。
ヴァイオレットにも愛を向けてくれていたんですね。
ディートフリート大佐はヴァイオレットが好き?
ディートフリート大佐はヴァイオレットの事が好きだったのでしょうか。
私は好きではなかったのだと思います。
ディートフリート大佐のヴァイオレットに対する想いは罪悪感ではないでしょうか。
最初は命令がないと動けない武器として扱っていた少女が、言葉の意味を知り、心を知り、弟であるギルベルトをあれほど大切に思っていた事に戸惑いを感じていたのではと感じます。
ディートフリートもギルベルトを大切に想っている事は確かなので、ヴァイオレットに嫌悪感を抱くのは考えにくいです。
部下を虐殺された恨みと殺人人形のヴァイオレットの力を持て余し、それを弟に押し付けたというさまざまな感情が交錯している事だけは確かです。
まとめ
ディートフリート大佐は不器用だけど優しい人でした。
劇場版では厳しい父親や家系の中で苦しみながらも自分のことを理解し前を向いていく姿が描かれていました。
ディートフリート大佐の自身の生き方や感情に対する苦悩や葛藤に光を差し込んでいたのはヴァイオレットでしたね。
弟のギルベルト少佐を失ってからの気付きが多く、今までは反発心と強がりで目を背けていた自身の弱さを認めることであたたかい男に成長していて嬉しくなりました。
劇場版を見ていない方にはぜひ見ていただきたいです!
印象が180度変わります!
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