「君の名は。」の三葉(みつは)と瀧は2人の入れ替わりによって、東京都内に住む男子高校生になったり、田舎に住んでる女子高生になったりで生活が大きく変わります。
入れ替わった2人の生活環境がおもしろいのですが、時系列は意外と分かりにくくて混乱してしまいます。
劇中冒頭の三葉の寝起きシーンの中身は入れ替わった瀧でした。
妹の四葉が朝ごはんだと呼びに来て1階へ降りていったときには中身は三葉です。
このシーンからすでに良く分からなくなってきましたwww
さらに同い年だと思っていた2人ですが実は違いました!
年齢について時間軸にいても解説していきます。
君の名はの三葉は瀧の年上?
同い年だと思っていた2人ですが、作品を観ていくうちになんだかおかしいと思ってきました。
途中でそうだったのか!と気づくことになったのですが、思い込みで勘違いをしていました。
実年齢は三葉が3歳年上
三葉と瀧の年齢は劇中でそれぞれ高校2年生(17歳)であるとされてるので最初に見た段階だと2人は同い年だと錯覚するかもしれません。
しかし実年齢は三葉が3歳上です。
17歳の瀧が入れ替わった三葉は3年前の三葉なので、当然ながら瀧と同じ17歳になります。
同じく17歳の三葉は3年後の17歳の瀧です。
したがって、瀧と三葉は互いに同い年だと思い込んでいたはずです。
劇中の最後、2人が出会った時は瀧はスーツを着ていたので社会人1年生かと思われます。
三葉は4年制大学を卒業していれば社会人4年目になりますね。
三葉が26歳、瀧が23歳ということになります。
3年のタイムラグがある
劇中ティアマト彗星が落ちたのは2013年10月4日でこの時、三葉はこれによって亡くなっています。
そして、犠牲者リストには載っていた三葉の年齢は17歳と記載されていました。
そして、三葉側で入れ替わりが起こっていたのは彗星が落下する前なので、2013年時点で三葉は17歳(高校2年生)です。
そして、彗星が落下したのは瀧に入れ替わりが起こってる時期から3年前の出来事となっているので、瀧の年齢が17歳(高校2年生)なのは2016年時点という事になります。
なので、三葉と瀧には3年のタイムラグが存在するんですね。
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— アニメ化・続編情報告知bot (@zokuhenkokuti) October 7, 2022
時間軸・時系列はどうなっている?
2人の入れ替わりが複雑で途中で訳が分からなくなってしまう方も多いかと思います。
それぞれに時間軸があることが分かると時系列も分かってきます!
それぞれの時間軸がある
2人が入れ替わるようになったのは、それぞれ高校2年生の時です。
瀧の時間軸では2016年、三葉の時間軸では2013年です。
つまり、三葉の方が3歳年上ということになります。
瀧は3年前の過去へと、三葉は3年後の未来へと入れ替わっているのです。
瀧と奥寺先輩とのデートの前日、三葉(中身は瀧)は学校をさぼって瀧の暮らす東京へと足を運びます。
初対面ですが、自分の事をわかってくれるはずだと、期待を込めて瀧に会いに行きます。
しかし、電車の中で会った瀧からは「お前、誰?」という言葉をぶつけられてしまうのでした。
なぜなら、この時三葉が会った瀧は、2013年の瀧で入れ替わりが起きる前の中学生の瀧なのです。
つまりこの時の中学生の瀧は、三葉の存在も知るはずもありません。
状況が把握できない三葉は、大きなショックを受けてしまいました。
三葉は自分の髪を結っていた「組紐」を中学生の瀧に渡し、糸守町へと帰るのでした。
三葉の時間軸では、三葉が東京に行った次の日が糸守町のお祭りの日で、この日が彗星が最接近する日とされていました。
一方瀧の時間軸では、その日は奥寺先輩とのデートの約束の日です。
奥寺先輩とのデートが散々な結果に終わり、スマホのメモを開いた瀧は、「デートが終わるころには、ちょうど空には彗星が見えるね」という三葉のメッセージを見つけます。
瀧の時間軸は2016年であるため、彗星が見えるはずはありませんね。
瀧はふと思い立って三葉の携帯番号に電話をかけますが、電話はつながりません。
三葉は隕石落下で死んでいた
実は彗星の落下により、三葉は死亡してしまったのです。
死んでしまっていては、入れ替わりが発生することはあり得ません。
突然三葉と入れ替わりが無くなった瀧は、記憶の中にある糸守町の風景を一心不乱にスケッチします。
しかしそれだけでは満たされず、司と奥寺先輩と共に、三葉の故郷である糸守町へと足へ運ぶのでした。
ところが三葉が暮らしているはずの糸守町は、立入禁止区域になっていました。
3年前に隕石が落下して壊滅的な被害を受けたので、瀧の記憶の中の糸守町とはほど遠い姿になっていました。
隕石落下による犠牲者名簿には、三葉や妹の四葉、祖母、テッシーやサヤちんの名前が確認されました。
残酷すぎる現実を目の当たりにした瀧は、三葉として過ごした出来事は全部夢か妄想だったのではないかと思ってしまい、三葉の名前さえも忘れてしまいます。
組紐と口噛み酒で2人が再会
瀧は手首につけた「組紐」を見て、かつて三葉の祖母一葉から聞いていた「ムスビ」の話を思い出します。
瀧が三葉と入れ替わっている間に一葉とともに「口嚙み酒」を奉納しに行った、宮水神社のご神体の存在を思い出します。ご神体は、幸いにも隕石落下の被害範囲の外にありました。
宮水神社のご神体を探し当てた瀧はここでようやく自分と三葉との間に3年間の隔たりがあるということに気づきました。
三葉が作った「口嚙み酒」を飲むことで、時空を超えて三葉との間の「ムスビ」を再び試みます。
ふと、足を滑らせて気を失った瀧。
夢の中でそれまで知ることなかった三葉の人生、つまり生まれたときから隕石落下によって死んでしまうまでを見たのです。
そして目を覚ますと、再び三葉の姿になっていました!
「隕石が落ちて死ぬ少し前」の三葉に、入れ替わりが成功したのです。
「隕石が落ちて三葉が死ぬ」という歴史ではなく、「三葉が生き残る」という別の世界が生まれたのです。
瀧は、自分の姿と入れ替わって宮水神社のご神体の元で眠っている三葉との接触を試みます。
ちょうどその頃、瀧の中に入っていた三葉は目を覚ましており、一度自分が死んだことを自覚していました。
山頂に出た三葉は、瀧が自分の名前を呼ぶ声を聞き、必死に彼の声に応えます。
「カタワレ時」に2人はやっと会うことができたのです。
「カタワレ時」とは「黄昏時」のことで、人の輪郭がぼやけて、この世ならざる者に会える時間です。
瀧と三葉のつながりは、三葉の死によって一度途切れていましたが、三葉が作った三葉の半身である「口嚙み酒」を瀧が身体に入れることによって、2人の魂が時空を超えてつながることに成功したのです。
まとめ
劇中では3年ずれていると説明はないので、2人の時間差に気が付かないと何回観ても時間軸が分かりませんね。
物語の出来事を観て感じ取るしかありません。
しかし2人の時間差に気づいて見直すと納得できることが多い!
ぜひ何回も見直して欲しい作品です!
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