竜とそばかすの姫は美女と野獣のパクリ・オマージュでひどい?酷評の理由を考察

映画

「竜とそばかすの姫」は2021年7月開催の第74回カンヌ国際映画祭に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に公開前から日本映画として唯一選出され話題となりました。

しかし公開されると「美女の野獣のパクリだ」「つまらない」などの声が多く聞かれました。

どうしてなのか、理由をまとめてみます。

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竜とそばかすの姫は美女と野獣のパクリ作品?あらすじ比較

公開当初から話題になったのが、内容が「美女と野獣」にそっくりだということ。

そこからパクリだ!と言われるようになりました。

あらすじを比較してみます。

竜とそばかすの姫

高知県の田舎町に住んでいる、そばかすが目立つ地味な女子高生すず。

小さい頃に母を事故で亡くして以来、父親と二人暮らし。

歌を歌う事が好きでしたが母を無くして以来歌えなくなっていました。

作曲だけがすずの生き甲斐となっていたある日、親友のヒロちゃんに誘われ全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界〈U(ユー)〉に参加することに。

〈U〉では〈As(アズ)〉と呼ばれる自分の分身(アバター)を作り別の人生を歩むことが出来るのです。

すずはベルという〈As〉を作り自然と歌うことが出来ました。

そして歌姫として世界中から注目を集めるようになりました。

遂にはコンサートが開かれますが、当日、突然謎の竜が現れて大暴れし、コンサートを台無しになってしまいました。

竜が抱える大きな傷の理由を知りたいと思うベル。

竜もまたベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていきます。。。

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美女と野獣

美女と野獣はもともとフランス民話です。

1991年ディズニーによってアニメ映画化されました。

実写化もされていて評価が高い作品です。

物語は街で評判の美女ベルが行方不明の父親を探しに野獣の城へ迷い込み、城に幽閉されていた父親と引き換えに城に残り囚われの身となります。

野獣は元々人間の王子でした。

意地悪な魔女に野獣の姿へ変えられてしまったのです。

嫌われ者の野獣と美女が出会い、一緒に城で過ごすうちに互いに惹かれ合っていきます。。。

竜とそばかすの姫パクリ疑惑がひどい?酷評の理由

私もこの作品を観た時、似ている部分が多くて「美女と野獣」にそっくり!パクリでは?と思いました。

気になった点をまとめてみました。

パクリ疑惑①キャラクター設定

「竜とそばかすの姫」の主人公は内藤鈴(ないとう すず)。

インターネット空間での名前はベルです。

ディズニー映画「美女と野獣」の主人公もベルです。

そしてもう一人の主人公とも言っていい「竜」。

映画の中では「BEAST(獣)」と表記されています。

「美女と野獣」の原題は「Beauty and The Beast」です。

全く同じですね。

「竜」の姿も「美女と野獣」の「野獣」そっくりです。

お城に隠れて住んでいるという設定も同じです。

パクリ疑惑②ストーリーの設定

最初は「竜」を怖がっていたベル。

しかし「竜」が皆に嫌われるようなことをするのはなにか理由があるはずだと思い近づきます。

最初は近づくとこを拒んでいた「竜」ですが、徐々にベルに心を開いていきます。

って、まるで同じですね。

パクリ疑惑③シャンデリアの下でのダンスシーン

シャンデリアの下でのダンスシーンは「美女と野獣」の中でも2人が心を通わせる印象的なシーンです。

このシーン「美女と野獣」そのもの!

古いお城の薄明かりの中、シャンデリアの下で踊るベルと竜。

似ているなと思いながら観ていましたが、映像はとても綺麗で引き込まれてしまいました。

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パクリではなくオマージュ作品?

細田守監督は映画の完成報告会見で「竜とそばかすの姫」は「美女と野獣」のオマージュだとはっきりいっています。

「今回は映画を作るうえで一番初めの発想が“インターネットの世界で『美女と野獣』をやったらどういうことになるか”というものでした。

18世紀に書かれた物語ですけど、現代の日本でインターネットを介して表現できたら、どんな恋物語になるのか、どんなロマンスがそこにあるのか。

『美女と野獣』が大好きなので映画にできて光栄、幸せだなと思っております。」

オマージュとはフランス語で敬意、尊敬という意味です。

オマージュは敬意を払った模倣、パクリは敬意を伴わない模倣ということになります。

まとめ

細田守監督がオマージュだと言っているので、パクリではないですがキャラクターの設定や内容が同じだと一般人には判断が難しいです。

音楽や映像美はとてもすばらしいので、オマージュ作品だと思ってもう一度観てみると見方も変わるかもしれませんね。

 

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