「君の名は。」に登場する三葉(みつは)のお父さんは糸守町の町長です。
ティアマト彗星の接近が近づき、全住民を避難させようとした三葉と衝突しますが、最後には全住民避難を決断し犠牲者を0にして歴史を変えました。
三葉がお父さんを説得出来た理由と、劇中三葉に対して言った「お前が誰だ」について解説していきます。
君の名はの三葉のお父さんを説得出来た理由は?
お父さんが避難指示を出したことで犠牲者を出さなくてすみました。
三葉の説得に応じてくれなかったお父さんはどうして避難指示を出したのでしょうか。
結婚の条件は婿養子と神主になること
三葉のお父さんは、結婚前は大学勤務の民俗学の学者でした。 その取材で宮水神社を訪れ、お母さんの二葉と知り合い、恋に落ち結婚を決意しました。
しかしおばあちゃんの一葉は猛反対したのでが、お母さんはおばあちゃんの説得に応じず最後は渋々承諾しました。
おばあちゃんは2人が結婚する際に ①宮水家としての婿養子に入る事 ②宮水神社の神主となる事 という条件を出しました。
お父さんはそれを受け入れたのですが、お父さんは長男で、実家が勝手に決めた恩師の孫娘の許婚がいました。
実家、恩師からの説得に応じなかったので、実家からは絶縁され、大学の職場も退職せざるを得ませんでした。
お母さんの病死後神社を出て町長へ
お母さんはのちに病死してしまいますが、おばあちゃんとの衝突が多くなりお父さんは宮水神社から出て行きました。
お母さんの死後、おばあちゃんや糸守町の人々がお母さんの死を 「神様のもとへ帰った」 などとあっさり受け入れ、涙も見せなくなった事についに激しい怒りを爆発させました。
お母さんの死への悲しみは宮水神社・宮水家・糸守町という地域帯への増悪へと俊樹を駆り立て、おばあちゃんとの衝突も多くなりお父さんは宮水神社から出て行きました。
そして宮水神社と糸守町の社会構造を作り変えてやろうと町長になる事を目指して2年後に当選したのです。
全住民避難を決断したのはお母さんの言葉
お父さんは宮水家・宮水神社を嫌っており、三葉に関しては成長にするにつれてお母さんに似て来ている事が、直視できずにすれ違い状態は悪化していました。
そのため三葉(中身は瀧)が町長室へ訪ねて来た最初の時、お父さんを説得できる状況ではありませんでした。
しかし、お父さんは三葉が明らかに三葉では無い事を直感的にも感じており、不可思議な現象が目の前で実際に起こった事には大変ショックを受けていました。
そして彗星落下の間近の停電時、学校からの放送をやめさせた直後、 町役場におばあちゃんと四葉がやって来ました。
お父さんと仲が悪いおばあちゃんが町役場に面会に来るのは異常事態です。
そしておばあちゃんと四葉は、朝から三葉の行動がおかしいと告げます。
そしてお父さんは窓を開け、彗星がすでに2つに割れているのを見た時、遠い日の事を思い出しました。
お父さんが民俗学学者だった頃、 取材でお母さんと初めて会って宮水神社の伝承などを話した合った時の事を思い出しました。
彗星を竜として そしてその竜は織物で絡めとられ克服される。 織物は組紐。 組紐は人と人とをつなぐ物と言う話。
そしてそこへ三葉(中身も三葉)が泥だらけでノックもせずに 「お父さん!」 と駆け込んで来ました。
お父さんは三葉を見てお母さんの言葉が思い出されました。
「この世のすべてはあるべきところに収まるんやよ。」
宮水神社に反発して町長に就任した事さえも 「あるべきところ」であったのかと気づきます。
なぜならば、お父さんは今、糸守町の全住民に避難指示をできる立場にあるからです。
三葉を見つめたお父さんは、彼女のその顔にお母さんの面影が残っている事に気づきます。
そしてお母さんが最後に言い残した事思い出をしました。 「これがお別れではないから。」
お父さんは町民の1/3が死亡した彗星災害の死亡者を0名(負傷者104名)という歴史へと変えるという全住民避難を決断したのです。
お父さんが言ったお前は誰だのセリフとは?
劇中終盤、三葉(中には瀧)がティアマト彗星からの避難を実行しようと町長である父親を訪ねました。
しかし父親から「お前は誰だ」と言われてしまいます。
三葉の話し方や態度に違和感を覚えたのでしょう。
そして父親は中身は別人だと認識していたはずです。
なぜなら小説版にはかつて三葉のお母さん(二葉)とお父さんが入れ替わりをしていたと記述があります。
しかしだいぶ前のことで忘れかけていた記憶を三葉で思い出したのです。
そして劇中ではおばあちゃんが「私も昔、誰かと入れ替わっていた気がする」と言っていました。
入れ替わりは糸守の神が代々宮水家に与えた力なのです。
三葉の乱暴な話し方や態度に違和感を感じ、一瞬過去の入れ替わりの記憶が呼び出されて「お前が誰だ」と言ったのでしょう。
入れ替わりを経験したことのあるお父さんだからこそ出た言葉ですね。
『君の名は。』で、三葉が「父」である糸守町長に、「隕石が町を直撃するので町民を避難させろ」というシーン。
あなたが、町長の立場なら、避難の決断はできただろうか?
私なら、一笑に付しただろう。
しかし、未来を「知っている」観客の多くは、三葉を応援したのではないだろうか?
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まとめ
お母さんが亡くなった時にお父さんが「救えなかった」と言っていました。
2人に入れ替わりの過去があったのでお父さんはお母さんが亡くなること分かっていたのでしょう。
しかしどうすることも出来ず亡くなってしまったので「救えなかった」と言ったのだと思います。
だから三葉の入れ替わりを見抜き、起きていること全てを理解し、町民を避難させました。
小説版には映画には描かれていないエピソードもたくさんありました。
小説版を読むとさらに理解度がますので読むことをおすすめします。
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