映画「ピーターラビット」を鑑賞して驚きました!中でも一番衝撃的だったのはピーターのお父さんはマグレガーさんにパイにされてしまっていたことでしょう。
原作は児童書なのに怖い描写もありけっこうエグいんですね!ブラックユーモア満載でした。
また原作に登場しているお母さんは映画版では回想シーンのみで、生きた姿では登場しませんでした。
お父さんがパイにされてしまった理由とお母さんの死因について解説していきます。
ピーターラビットお父さんがマグレガーさんにパイにされた理由は?
ブラックユーモアが盛り込まれているピーターラビットの原作ですが、その中でも有名な怖いのがピーターラビットのお父さんの死因です。
映画版では回想シーンでうさぎの姿で登場しますが、原作ではパイの姿で登場していますwww
家系図でもパイの姿なのですよね。
なんとも美味しそうなパイですがどうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
マグレガーさんの畑の野菜を食べてしまいパイにされてしまった
原作にピーターのお父さんが登場するのは1902年に出版されたシリーズ第1作の「ピーターラビットのおはなし」です。
ピーターはお母さんから「マグレガーさんの畑だけには行ってはだめですよ。お父さんはね、マグレガーさんの奥さんにパイにされてしまったのですからね。」と言われていたのに、マグレガーさん畑に忍び込み野菜をこっそり食べてしまうという話が描かれていました。
お父さんはピーターたちが住んでいる畑の持ち主であるマグレガーさんが、畑でいたずらをするお父さんを捕まえてパイにされてしまい食べられてしまったのです。
実は日本の絵本の中ではピーターラビットのお父さんという記載が出てきません。
お父さんの話に限らず、原作の怖い描写をそのまま日本に持って来られず、過激な表現は日本で出版する際に修正されてしまいました。
ヨーロッパではウサギ肉を食べるのは普通のこと
日本人にはウサギ肉を食べる習慣がないので馴染みがないですが、ヨーロッパでは広くウサギ肉が食べられています。
マグレガーさんがピーターのお父さんを捕まえてパイにするなんて怖くて酷い人なんだと思いますが、マグレガーさんの立場になって考えてみると自分が育てている大事な畑をあらす害獣を退治しただけのことです。
ピーターラビットの絵本もイギリス発祥で身近にウサギ肉が生活のなかにあったのでしょう。
だからお話の中にもウサギ肉の描写が出できたのだと思います。
悲しい死因ですが、人間と動物の共存はとても難しいですね。
お父さんのパイが日本で食べられる!
実は横浜と自由が丘にある「ピーターラビットカフェ」でお父さんのパイが食べられるそうです。
メニューの名前は「ピーターラビットのおとうさん?のパイ」となかなかインパクトがありますw
カフェを経営しているラケルによると、お父さんのパイはないのかというお客さんの声がたびたびあったため「ピーターラビットのお父さんが人間のマグレガーさんに捕まってパイにされて食べられてしまった」というシーンをイメージして作ったそうです。
気になる中身ですが、パイの下にハンバーグなどがはいっているそうですよ。
ピーターラビットのお父さんって、パイにされて食べられちゃったんだよね。ちなみに、お父さんはピーターラビットとコラボしてるお店で食べられます。お父さんの肉は無限に培養されているようです。 pic.twitter.com/9AiWQbJm5k
— お侍さん (@ZanEngineer) June 25, 2021
ピーターラビットのお母さんの死因は?
映画版では生きた姿で登場しないピーターのお母さんの名前は「ジョセフィン・バニー」といいます。
原作ではピーターのお父さんが亡くなった後、シングルマザーとして4人の子供を育てる頼もしい母親として描かれています。
お母さんは一人でピーターとその兄妹を育てるために子育ての傍ら、お茶とうさぎタバコという名前のラベンダー、うさぎの毛で作った手袋などを売って生計をたてていました。
ピーターのお母さんが映画版に登場しなかったのはなぜなのでしょうか。
おそらく映画版のオリジナルストーリーに合わせるためだったと思います。
映画版はお父さんがパイにされた話など原作と共通するシーンもありましたが、原作に出て来ないキャラクターやお話もありました。
そのため必要ないと判断されてしまったのではないでしょうか。
原作を読んでいるファンにとっては登場して欲しかったですね。
まとめ
ピーターラビットはかわいい動物のキャラクターが出てくるだけのお話だと思ったら大間違いでした。
日本だとなかなかここまで正直に書く絵本はないですが、作者のビクトリクス・ポーターは作品を読む子供たちが怖がっても自然界の食物連鎖を正直に伝えたかったのでしょう。
原作は100年以上も前の作品ですが、児童書だけど内容がブラックでシュール、なのに絵は繊細でとても綺麗なところに大人も楽しめて人気があるのかもしれませんね。
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