「龍とそばかすの姫」の主人公すずの相棒のような存在のヒロちゃんは、劇中ではベルの正体を唯一知っているキーパーソンです。
鈴とは対照的に明朗快活かつポジティブ思考な性格で、持ち前の明晰な頭脳と強力な情報収集能力、行動力のもとに、「U」の世界の謎多き存在「竜」の正体に鈴と迫っていきました。
話題となったヒロちゃんの声優、豪華な家、ヒロちゃんのアバター(アズ)について解説していきます。
竜とそばかすの姫:ヒロちゃんの声優は?
ヒロちゃんはインターネットを巧みに使いこなす知的な印象のメガネ女子で、大げさな表情や仕草には喜怒哀楽の感情を容易に見て取ることができます。
鈴を「影キャ」と言って、人気者には必ず裏があるとにらむ疑い深さや腹黒さも見せています。
ヒロちゃんの声優:幾多りら
ヒロちゃんの声優を担当しているのは、YOASOBIのボーカル「ikura」としても活躍しているシンガーソングライターの「幾多りら」さんです。
2000年9月25日、アメリカ生まれで幼少期はシカゴで過ごしました。
音楽好きの家族に囲まれ小さい頃から歌手になると決めていたそうですよ。
YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」はストリーミング再生回数が3億回を突破し、NHK紅白歌合戦に初出場しました。
「龍とそばかすの姫」のヒロちゃん役が声優初挑戦です。
食事のシーンでは羊羹を食べながら「もぐもぐ」感を出す徹底ぶりだったそうです。
映画が公開されるとヒロちゃんの声優がとても上手い!誰なのかと話題になりました。
キャラクターに命を吹き込む事は音楽にも通ずるものがあるのかもしれませんね。
細田守監督から「何でそんなに上手いの?」と絶賛されたそうです。
ヒロちゃんはベルのプロデューサー
ヒロちゃんは鈴の音楽の才能を見込んで鈴をインターネット上の仮想空間「U」へと誘いました。
鈴が歌姫ベルとして世界的な人気を浴びるようになるなかでプロデューサーとして彼女の活動を支えています。
ヒロちゃんの分析能力や観察眼は相当なもので、他人の秘めた本質を容易に見破ったり、的確な指摘や言葉の罠を繰り出して相手を突き崩したりするなど、才女としての活躍ぶりも発揮しています。
ベルの名声のもとにプロデューサーである自身の功績を自画自賛しようとするナルシストさもあって思わず笑ってしまいました。
竜とそばかすの姫:ヒロちゃんの家は豪邸?
劇中ヒロちゃんの家が出てきましたが、平屋造でお座敷や洋間がいくつもある豪邸でした。
実はヒロちゃんは銀行家一族の家系で、実家は代々地元の銀行を取り仕切っている名家です。
ヒロちゃんはその家の応接間に大型モニターを置き、インターネット接続環境を立ち上げてモニターの前の革張りの回転椅子に座りながら悠々自適に過ごしていました。
しかしヒロちゃんの粗々が過ぎたため、父親から応接間を使用禁止にされてしまいました。
それ以降は鈴の家の近くにあるコミュニティーセンター(廃校になった小学校)に機材一式を移して、空き教室を実家の応接間のようなインターネット環境へと作り変えました。
龍とそばかすの姫:ヒロちゃんのアバターは?
ヒロちゃんのアバターは妖精のような容姿をしていました。
常に菱形の物体が3つ浮かんで、内1つに乗って浮遊しています。
メガネはかけておらず、ピンク色の帽子をかぶり、白色とピンク色のワンピース、髪の毛と鳥の翼のような両手は水色です。
白、ピンク、水色が基調となっていて、明るいヒロちゃんの性格が反映されているように感じます。
ちなみにこの姿では、鈴のことをAs名である「ベル」と呼んでいました。
またベルの二番目のフォロワーであり、コメントに鈴を実名で呼んで、絶賛していました。
「U」の世界でベルのプロデューサーを務めており、打ち合わせやベルのライブの進行管理を引き受けたりしています。
その能力は「U」の機能のひとつである「アズのオリジンとなる人物の隠された潜在能力を引き出す」システムによって備わったものと思われます。
竜とそばかすの姫より
ヒロちゃんのAS。 pic.twitter.com/bCQiDnOcsv— Hail (@RUsh624872) July 17, 2021
まとめ
ヒロちゃんの声優を担当した幾多りらさんは声優だけでなく本格的な演技も初めてだったそうです。
セリフを吹き込む時に鈴のことを思い浮かべて「鈴のことが大好き」という気持ちを込めたと言っていました。
このことを踏まえて作品を見直すと、毒舌なヒロちゃんのセリフも愛があるものに思えてきますよ。
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