グレムリンのモデルは日本人?ギズモの元ネタは猿や犬のパピヨン?

映画

「グレムリン」は日本人がモデルになっている、という噂をご存知でしょうか。

戦後の混乱から立ち上がり高度経済成長期を経て、映画が公開されたころは日本製品が世界を席巻しはじめた時期に重なります。

アメリカ人にしたらどんどん進出してくる日本が厄介者に感じていたのかもしれません。

このようなこともあり、グレムリンのモデルが日本人だと言われているようですが、調べていくとそれは間違いで、実は妖精!でした。

可愛らしいギズモのモデルについても合わせて解説していきます。

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グレムリンのモデルは日本人?

グレムリンのモデルは諸説ありますが、日本人説があるのは当時の経済状況にあったようです。

調べていくと「妖精」だと分かりました。

あの外見からは妖精には見えませんね笑

日本人説は根拠がない

映画が公開された1980年代は日本はバブルで日米経済摩擦が問題になっており、反日感情がすさまじかった時代です。

大きな引き金となったのが、1974年のオイルショックです。

アメリカの消費者は燃費の良い自動車を求めるようになり、HONDAやTOYOTAの日本車が飛ぶように売れました。

アメリカの自動車大手は業績が悪化し、リストラの嵐が吹き荒れたのです。 

「グレムリン」に登場するビリーの近所に住む農夫のファッターマンは外国人嫌いですが、このときの失業者をイメージしたキャラクターです。

ファッターマンは自分の外車のエンジンがかからなかった時は「まったく! 外車ってのは、ちょい寒いとコレだからな。その点、国産車はいいね。さすがアメリカなのさ。何が外車だ。くそったれめ!」

また酔っ払った時は「知ってるか? 外国製の車には、みんなグレムリンが仕込んであるんだぜ。奴らはグレムリンを輸出してやがる。今でも車やテレビ、ステレオにはみんなグレムリンが仕込んであって、その小悪魔どもがわしらに悪さするんだよ。」などと言っていました。

1980年代、自動車、カラーテレビ、ステレオは日本が積極的に輸出していた商品です。

この同時期に作られた映画でもアメリカ人の上司が日本人だったりと「日本人がアメリカに侵攻している」という気持ちが表れていました。

ファッターマンが外国製を嫌っていたのも世の中が「MADE IN JAPAN」になるのを良く思っていなかったからでしょう。

当時の経済状況と合わせて深読みしたファンが変身後のグレムリンは「集団で自分達に危害を加える日本人」をイメージした、という説が噂されのかもしれません。

グレムリンは妖精だった

グレムリンはイギリスに伝わる妖精の一種です。

機械に悪戯をする妖精とされ、かつては人間を助けてくれる存在でしたが、人間が彼らに敬意や感謝をしなかったために次第に人間を嫌って悪さをするようになりました。

当初は一家にに1匹ずつ住み着き、夜中に機械を壊したり、調子を悪くしたりすると信じられていた。

20世紀に入って航空機が発達し始めると、グレムリンはパイロット達の間で原因不明のエンジントラブルを引き起こす原因と考えられる様になりました。

特に第二次世界大戦中は、戦闘中のエンジントラブルは即撃墜に繋がるため、戦闘機乗りの間では死を招き寄せる存在としてグレムリンは忌み嫌われました。

これは当時はまだ戦闘機のエンジン性能が高くなく、飛行中に突然止まってしまう事も良くあったことも一因です。

しかしこの原因を仲間である整備兵のせいにする事は、隊全体の士気などにも大きく影響するため、「グレムリンの仕業」が信じられる様になっていったと思われます。

映画「トワイライト・ゾーン」の第4話にグレムリンが登場していますね。

飛行機のエンジンを破壊しようとして飛行機の翼に現れて乗客をパニックに陥れますが結局飛行機は無地着陸。

グレムリンはただ乗客を怖がらせて遊んだだけで、笑いながら空中へ消えていきました。

イタズラ好きのグレムリンを題材にした第4話「2万フィートの戦慄」はホラー映画の傑作と言われている1本です!

ギズモのモデルは?

ギズモは小型のサルにも似ていますが、モデルは犬のパピヨンです。

1作目でギズモをデザインしたデザイナーはリスやウサギといった小動物をもとに創作しました。

原画ではギズモは全身茶色だったため、先にデビューする「スター・ウォーズ」のイウォークに似てしまい急遽毛の色を変更、顔も身体も丸くしました。

茶と白の模様は時間が無かったためにスティーブン・スピルバーグ監督が当時飼っていた愛犬(パピヨン)と同じ模様にしたところ、監督から一発OKが出たそうですよ。

まとめ

グレムリンは妖精がモデルだと分かりましたが、日本人説もありですね。

日本人説で改めて鑑賞するとそれはそれで面白いです!

子供の頃には気づかなかった発見です。

大人になって見返すと昔は気づかなかった発見があり、楽しい作品でした!

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